当社での実際の修理の工程をご紹介致します。
オメガス・ピードマスター・デイ・デイト
時間不良とベゼルの紛失したとの事で送られて来ました。
さあ、修理開始です。
まずは裏ぶたを開けます。
ケース本体よりムーブメントを取り出しました。
専用の機械台にムーブメントを固定します。
針を全部抜き取りました。
ムーブメントから文字盤を慎重に取り外しました。
文字盤・針を整列させてパチリ!
月・曜日カレンダーを外しました。
文字盤側の輪列押えを外した状態と成りました。
ムーブメントをひっくり返してローター(回転錘)を外しました。
自動巻・クロノグラフ押さえ板を外しました。
いよいよ、時計の心臓部とも言えるテンプを触ります。
テンプの穴受石(合成ルビー)を外しました。
テンプ・アンクル一式が外されました。
これで殆んどの部品が分解されました。こんなに多くの部品一つ一つが大事な役割を
果たします。これらの部品を丁寧に洗浄・乾燥させ神経を使う作業は続きます。
さあ、いよいよこれから組立作業と入ります。
部品1点1点を厳重にチェツクしながら組み立てます。
まずは香箱(ゼンマイ)・ガンギ・2番・3番・4番の歯車をセットします。
こまめな注油作業を行いながら注意深く組立作業は進みます。
ほぼ組立作業は終わりに近づいて来ました。
ムーブメントをケースにセット完了。
ローター(回転錘)を取り付け裏ぶた閉めます。
取り寄せた部品(ベゼル)をケースに取り付けます。
取りあえず外観は完成しましたが、これから数日間、時間精度を確かめながら
精度の微調整を繰り返します。当社の規格範囲の精度が出る様に成って初めて完成
したと言えます。
完成してお客様の手にお渡しした際の喜ばれるお声を聞くのが何よりの楽しみです。